腱鞘炎になっている方で、「注射を打ってもなかなか治らなくて不安」、「ずっと注射を打ち続けるのは嫌だ」という方は多いです。
なかでもそういった治療をしてきて改善がみられないために「あとは手術しかないです。」と言われてしまう方も少なくありません!
急に手術と言われても怖いし、値段はいくらなのか、どういったものなのか気になりますよね。
なので今回は手術の内容や費用、術後などについて説明していきます!
腱鞘炎の原因、なりやすい職業は?
腱鞘炎とは
まず腱鞘炎とはどういったものなのか説明していきます。
手、指には腱と腱鞘というものがあります。
腱は筋肉が骨につく前に変わるもので、腱鞘はその腱を通しているトンネルのようなものです。
この腱鞘というトンネルがないと、うまく力を伝えることができません。また、腱がむきだしになってしまうので腱を傷つけてしまいます。
こうならないために腱鞘は二種類あります。
しっかりした靱帯性腱鞘とトンネルの中を潤滑液で満たしている滑膜性腱鞘です。
靱帯性腱鞘の役割 ➡ 腱を固定し、力を伝えやすくしている。
滑膜性腱鞘の役割 ➡ 中が潤滑液で満たされ、トンネルと腱の摩擦を防ぐ。
腱鞘炎の原因
腱鞘炎は、使い過ぎなどの原因で腱鞘が傷ついて炎症したり、その刺激により腱鞘が厚くなってトンネルをスムーズに通れなくなり運動制限が発生してしまいます。
なりやすい職業は?
腱鞘炎は、これらの仕事に多いです。
- パソコン仕事の方
- 美容師の方
- ビアノなど演奏をする方
- 作家や漫画家の方
今あげた職業を見て共通してくるのが、“手指をよく使っている”というところです。しかも繰り返し同じ動作を行うことにより、特定の部位にばかり負荷が積み重なり、炎症がおこって腱鞘炎につながります。
また、更年期以降、妊娠前後の方も腱鞘炎になりやすいです。
これは女性ホルモンの影響があると考えられています。
関節リウマチの方、糖尿病の方、人工透析の方も腱鞘炎が起こりやすくなります。
腱鞘炎の症状
腱鞘炎は腱鞘に炎症が生じた状態で、炎症している部分での腫れや痛み、運動制限がみられます。
腱鞘炎と一口に言っても色々なものがあります。
ばね指やドケルバン病がよく見られる代表的な腱鞘炎です。
ばね指
腱鞘炎が進行していくと、曲げ伸ばしの際指がはねてしまう「ばね指」が起こる可能性があります。腱鞘が厚く、硬くなったりしてしまうと、腱鞘の中が狭くなって中を通る腱の動きが悪くなります。動きが悪くなると腱自体もこすれて、炎症がおこり腫れてしまいます。
その結果、炎症して大きくなった腱の部分が腱鞘に引っかかることにより指が大きな範囲で指が動かせなくなります。
これでさらに指を動かそうとした時に、腱の大きくなった部分が腱鞘の中を無理に通過して指がはね、ばね指が起こります。
ドケルバン病
ドケルバン病は手首に起こる腱鞘炎です。 パーの形で出来るだけ手を開いていくと、親指側の手首に2本太い筋が浮き出てきます。それが手首の腱です。ドケルバン病の原因になっているのは親指側の太い腱です。
この腱の腱鞘に炎症が起きて痛みや運動制限が出てきます。
キーボードに手をのせる瞬間は、手首が反った状態になります。反ることによりキーボードをしっかり押せますが、毎日何時間もその状態を続けていると、手首の腱に大きな負荷がかかりドケルバン病になります。また、親指を反復して動かす人はなりやすいです。
0自分がドケルバン病かどうかチェックするには、親指を内側に入れて、他の四本の指で握ります。そのまま小指側にゆっくり曲げていき、手首のあたりに痛み、違和感がある場合ドケルバン病の可能性があります。
スマートフォンを使用する人が増えてきている今、ドケルバンになる人も同時に増えてきています。
手術方法
そもそも手術は薬や注射などの保存療法で症状が改善していかない場合に適応となります。
痛みをずっと我慢していて重傷でない限り、最初から手術をする事はありません。
腱膜切開術
局所麻酔を行い、皮膚を切開して行う手術です。
腱鞘の直上の皮膚を数cm切開し、その箇所から原因となっている腱鞘をさがし、両わきの動脈や神経を傷付けないよう手術を行います。
1週間から10日後程度で抜糸は可能ですが、軽度の作業ならすぐに行えます。
切開する範囲は1、2㎝と小さく、手術時間も10~20分と短いため当日に帰宅される方が多いようです。
手術翌日は大体の方が痛みを感じたり、指が曲げ伸ばししづらいと言われます。
この症状は時間がたつことにより軽快し消失していく方がほとんどですが、まれに症状が長引く場合があるようです。
その後は、抜糸や指の状態の確認、また指が固まらないようにリハビリを行うために通院が必要です。
手術費用はいくらかかるのか?
手術の費用は皆さん気になるところだと思いますが、一般的に三割負担で8000円前後だそうです。
もちろん腱鞘炎の症状の度合いや、手術の方法によっても値段が変わってきます。病院によっても値段は変わってきますから、手術を受ける際は一度確認しましょう。
また初診の場合には初診料として数千円かかります。
術後はどうなってしまうのか?
先に書きましたが、術後ほとんどの方が痛み、指の曲げ伸ばしのしづらさを訴えます。
これらの症状を改善、また指の関節が固まってしまわないようにリハビリを行っていきます。
逆に手術が終わって「痛みも少なくなってきたしもう通わなくていいかな」というようになってしまうと、その場は良くてもリハビリをしなかったことにより、また痛みが再発したり関節が固まってしまい、以前のように動かすことができなくなってしまいます。
手術が終わった後も、通っているところの先生が判断するまでリハビリは続けた方がいいでしょう。
再発するの?
仕事の環境、種類によって再発のしやすさは変わってきますが、何か月かたってから再発する人、何年か後に再発する人もいるようです。
また痛みが再発してあの頃の痛みがまたおそってくるのかと考えると不安になり、気分も落ち込んでしまいます。
再発する理由
痛みがとれたため、また原因になった動作を同じように繰り返し行ってしまうと再発してしまいます。
大事なのは自分が腱鞘炎になった動作を把握して、できるだけ負荷を減らす事です。
腱鞘炎が発症した繰り返される動作をやめる、または控えることが出来れば再発の可能性は低くなります。
再発を防ぐには?
上に書いたように、腱鞘炎を引き起こした動作をやめたり、控えることができればよいですが、実際その動きをやめるとなると難しいと思います。
例えばパソコン作業が多い方の場合、キーボードを打たなければしごとになりませんし、安静にするために仕事をやめるわけにもいきません。
休息をとる
机に向かって仕事をしている方は、肩が前に巻き込んで背中がが丸まった姿勢を取りがちです。常にこの姿勢でいると体が固まったり、捻じれたりしてしまうのでそういう方は
30分に一回手を休めて休息をとるといいでしょう。
長時間指を酷使することで負担は増えます。時間を決めて休息をとることにより筋肉の疲労をリセットしましょう!
自分の姿勢を見直す!
また、根本から身体を良くしていく事も大事です。
実は腱鞘炎のおおもとの原因は、肩や体幹の捻じれから
来ていることが多いです。
実際に痛む指や手首に電気やマッサージ、注射等をおこなって症状が良くなればいいですが、再発を予防するために、他の部位の捻じれをとって根本から治していく事が重要です。
再発予防のために、お近くに身体の状態を見てもらえる接骨院などがあれば、一度見てもらうのもいいでしょう。
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